理想の女性に変身する妄想をオカズに毎日励む親父2

最新分析によるとAG(オートガイネフィリア)です PC版背景パンスト脚は自撮りですーwww #女装

昭和美形NH「リラ」さんを慕い続ける私



おぞましい男の精を身体にのこしたまま、それ以外は美しい「女」になりたいと思春期のころから願い続けてきた私。


今でこそ「ニューハーフ」「シーメール」「レディボーイ」などという名はメジャーになりましたが、青春期を過ごした昭和50代にはまだマイナーで、今のような市民権は認められない彼女たちは日陰の存在でした。
それでもテレビの風俗番組などで売れっ子たちがだんだん取り上げられるようになると、私は自分と同年代の「同志」が夢を叶えていることに大きな衝撃を受けひたすら憧れ、羨み、口惜しさと嫉妬がないまぜになったような不満に悶々とした日々を送っていました。


家庭用ビデオデッキがまだ珍しかった時代、私はいち早くそれを手に入れアングラビデオを収集していました。ただ当時はビデオ作品が一本15,000円~20,000円もしたのでそう簡単に購入することはできません。
それが今回ご紹介するビデオタイトルは何の躊躇もなく、よろこびに震えながら衝動買いした記憶が今も鮮明です。


「華麗なるゲイの世界を彩るドラマ リラ」


ネット情報によると発売は1983年(S58)ごろ。
おそらくニューハーフものの日本第一号だそうです。


主演の「リラさん」は、京都の一流ゲイバーの美形ゲイとしてマスコミにも取り上げられていた売れっ子。私が彼女の存在をはじめて知ったのは日テレ系「11PM」で、特集でスタジオにも呼ばれてインタビューを受けていました。


私は新聞のテレビ欄で放送内容を知り(その頃はまだ「ニューハーフ」という言葉が生まれておらず、おそらく「華麗なるゲイボーイの・・」みたいなタイトルだったか)、夜になるのも待ち遠しく、録画予約を何度も確認したものでした。
そして生放送を見て心から感動しました。


「この女性、名前はリラさん・・」で始まった特集コーナーを、私はもう何度再生して見たことでしょう。残念ながらテープは擦り切れてしまいもう残ってはいませんが、内容はよく覚えています。


リラさんともうひとりの仕事仲間が出勤途上、鴨川の河原を歩いているという(たぶん演出)設定です。


京都四条の高級ゲイバーはそれまでテレビで何度か紹介されていましたので、いちど行ってみたいなぁと思っていました。そこへ行けばリラさんに会えるのかと思うと胸が焦がれましたが、それは叶わぬ夢でした。


出勤してドレスに着替えホールで接客、ショータイムには美しい衣装に着替えてステージで踊っていたリラさんの美しさは今も眼に焼き付いています。


さらに出勤前に自宅で自炊し、食事するプライベートな表情も。


そしてスタジオに招かれ、司会の藤本義一氏から質問を受けるリラさん。


幼いころから恋愛対象は男性で、藤本氏から「女性への興味はないの?」と聞かれ「女性に対しては、、ある種母親的なものしか感じられない」と答え、藤本氏が総括します。
「・・体は男でありながら男性を愛して、女性には母親的なものしか感じない。大変だな、こりゃ」と苦笑されて出演場面は終わります。


今の時代は理解・認識もすすみましたが、当時はマスコミの先端人をもってしてもマイノリティのとらえ方には苦慮していたのでしょう。


・・ビデオ作品に方向をもどすと冒頭、クラブで撮影されたと思われるショータイムから場面ははじまります。


設定は、京都へ新婚旅行に来たカップルが夜の街を散策、リラさんの働くバーへ遊びにきて接待を受けます。
途中でリラさんはショータイムのため中座、やがてショーがはじまり新婚さんは楽しげに過ごしていますが、新妻が飲み過ぎたのか気分が悪くなったというので男性は妻をホテルに送りとどけ、もういちど店に帰ってきます。飲み直すうち男性とリラさんが意気投合、そのままホテルへ。
ここから待望のカラミがあって、男性の心はすっかりリラさんに傾き、あくる日、公衆電話からホテルにいる妻を呼び出し、ひとりで帰らせるといういかにも昭和なるシナリオ。
重いスーツケースを引きずりながら肩を落として新妻が駅へむかうシーンは京都駅前でロケされています。
妻から旦那を寝取ったリラさんはもういちどホテルで彼とからむ、ソフトフォーカスのかかったシーン。リラさんの美しい裸身に似つかわしくないパンティ越しのもっこり股間は、ハンカチを詰めて強調したのだとか。


・・ビデオはその後、DVDにダビングしたのですがそれも劣化してしまい、いま手元にはカラミのシーンしか残されていません。
リラさんが絶頂を迎える、という演出でカメラが唐突に顔のアップをとらえます。
撮影は午後からだったためか、リラさんのアゴには伸びてきたらしいごま塩のようなおヒゲがぷつぷつと。


私は、今もそうなのですがニューハーフさんに対して独自の美学をもっており、「限りなく完璧な美形より、どこかに男性の名残をとどめた美形」に心奪われるのです。そのあたりにリアルな親近感を感じるからかもしれません。


その点、リラさんの「ぶつぶつおヒゲ」は決して欠点ではなく、私にとって彼女の美しさを倍増させる重要なキーなのです。「努力して美を保っている」という健気さに心揺さぶられるのです。


それともうひとつ大切なツボは「小さな乳首」。こちらも男性の名残をとどめる、という私の審美眼。その点においてもリラさんは理想的でした。


・・私はリラさんのビデオを見ながら(あぁ、自分もこんなふうに美しいゲイボーイに変身してみたいッ!)と憧れ、その思いは今も変わりません。
しかし、時の流れは非情で、私の容姿は徐々に理想から遠のき、今はふつうの定年オヤジになってしまいました。
こんなことは想像したくありませんが、リラさんとて私と同い年ですからその容姿の変化もご本人にとっては受け入れがたい面があるかもしれません。


しかし私はちっともへこたれません。リラさんがもっとも輝いていたころの様子は私の胸にいつまでも色褪せず焼き付けられていますし、また彼女を慕う熱いハートは今もその熱を保ちつづけています。


人は肉体の衰えに抗じることはできませんが、魂は変わらぬ若さを保てます。
私の魂は今も全盛期のリラさんとデートして鴨川のほとりを歩き、彼女のショータイムをソファから鑑賞し、そして彼女に劣らぬ美形女子となった自分が彼女の裸身を優しくだきしめる、といった世界に心遊ばせては令和の荒波に耐え生き続けているのです・・(おわり)



後年、TVに再登場したときのリラさん。クリニックで女性ホルモン投与中

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